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利用者さんM.Hさんコラム

奈良
利用者さんM.Hさんコラム

利用者のM.Hです。あいびー奈良を利用して1年が経ちました。

細かい作業がたくさんあって、自分ができることや出来ないことがあって、

出来る事は求人誌の紙を利用して折り紙をしてゴミ箱を作ることや商品の台紙にシールを貼ったりすることです。

 

シールもいろいろな種類のシールがあって、防犯タグだったり、値札であったり、

注意事項が書いてあるシールなどいろいろです。

パソコンでExcelを使ってカレンダーを作る作業は私自身がExcelに慣れていることもあって、比較的スムーズに出来ました。

 

Illustratorを使って名刺を作ったり、様々なイラストをつくるのは、私がIllustratorに不慣れなこともあって少し苦戦しましたが、出来ました。

私はあいびー奈良で一番最初に利用者になりました。その後、利用者の数がどんどん増えていって、

私自身も自分なりに統合失調症になっていろいろ苦労してきたつもりでしたが、もっと大変な目にあって

苦労している人がたくさんいることがわかりました。

私自身、余り他の利用者の方と会話するのを避けているため、他の利用者がどんなことで苦労しているのかわかりませんが、

相当苦労していることが他の利用者の様子を見ていて感じることできます。

 

私はあいびー奈良に来ている時は、あいびー奈良の作業場が綺麗な片付いた空間なので

気持ちよく穏やかに過ごせる半面、あいびー奈良に来ていると家が心配になって、家にいる家族が安全かどうかが気になってハラハラして心配するということの繰り返しです。

あいびー奈良に来ていると休憩時間しか煙草を吸えない為、煙草を吸う本数を減らせることが出来ます。

僕があいびー奈良を利用する目的は集中力を身に付けることです。

僕は昔から集中力がなくて、何かに集中して取り組むことができない気が散漫なところがあり、

気が散りやすい性格です。それをあいびー奈良で克服することが僕があいびー奈良に来ている目的です。

 

実家の自分の部屋には自分の興味の向くままに様々な本があります。

でも本を買ったはいいけど、読めずにいる本が積読状態になっていて、整理がなかなかつきません。

僕は集中力がないので、本をずっと読み続けるということが出来なくて、1ページ読むと少し小休止しないと本が読めません。

それを克服する為にもまだまだあいびー奈良に通いつづけないといけません。

ある一定の決まった時間一つの作業に集中することが今のあいびー奈良での目標です。

そうして、集中力が身に付けば、部屋をもっと片づけることが出来るし、自宅のパソコンで求人に応募するための

応募書類を作成することもできると思います。

自宅にいてもあいびー奈良にいる時も音が気になります。

自宅でテレビを見ている時もテレビの音が外に漏れないかどうか僕自身はとても気になります。

両親は父や母もよくもまああんな大きな音でテレビを見れるなあといつも心配になります。

大きな音でテレビを見ると音が外に漏れるから小さな音で見たらといつも両親に言うのですが、

両親はお構いなしに大きな音でテレビを観ています。でも、テレビに映る内容は大体がオンエアされる時点で

今現在の内容ではなく編集されて過去の内容になっているので、テレビを観ている時点で既に遅いのです。

テレビでも朝番組はおそらく生放送なので、テレビに映っているコメンテーター達は今本当にテレビカメラの前で

テレビに生で映っているのだと思いますが、テレビで流れるVTRはテレビカメラで撮った内容を編集して流しているので、

その内容はテレビを観ている時点で過去の映像なのです。

 

少し脇道に逸れましたが、あいびー奈良はスタッフの方々は皆とても優しく私に接してくださるので、

私はあいびー奈良でのびのびと過ごすことができます。

昼ご飯もいつも美味しいものばかりで、いつも楽しく昼ご飯を頂いています。

本当に私などがその美味しいご飯を頂いていいのかなあと少し恐縮します。

世の中には朝昼晩と毎日3食食べる事さえも出来ない人達がたくさんいるという事をテレビで見るたびに胸が締め付けられる想いです。

 

あいびー奈良では利用者それぞれが自分に任された作業を黙々とこなしています。

その作業の内容はおそらくかつて昔私の親の世代の人たちが内職でしていた内容なのでしょう。

それを今の人たちがどこまでできるかというテストのようなものだと思います。

あいびー奈良では朝10時から最初にラジオ体操第一をしてから50分作業をして10分間休憩して

また50分作業をして12時になると昼休みが13時まであって、12時に昼食を食べます。

昼食はスタッフの方々が用意して下さります。私は昼休みに昼食を食べたあと仮眠室に横になって休憩するか、

昼休み少し近所に出歩いて近所のドラッグストアで買い物したり、近所の文房具屋さんで煙草を買ったりして

あいびー奈良に戻ってきて仮眠室か別の部屋で横になって休憩します。

昼休みに他の利用者の方とコミュニケーション取れればいいのですが、私は他の利用者の方と話しするのが怖くて、

休憩中はひとりになります。

 

私は結局、どのような仕事なら自分で頑張ってやれるのかあいびー奈良で見つけることが出来なかったのかもしれません。

今、この原稿を書いているときは集中して取り組めています。

シール貼り作業は出来ますし、折り紙でゴミ箱を作ることは比較的集中して取り組めます。

今この原稿を書いている席はあいびー奈良の他の作業をしている利用者の様子が見渡せる席なので、

他の利用者の人が何をしているのか良く見えます。

皆それぞれシール貼りをしたり、アクセサリーを台紙に取り付けたり、アクセサリーを梱包したり、

いろいろな作業をしています。外で歩いている人が見えたり、車が慌ただしく走っている様子が良く見えます。

 

小学生の子供たちが午後3時前にあいびー奈良の前を通って、帰る姿が見えます。

ここで他の利用者の方々がそれぞれ何をしているのか一人では全部把握することが出来ません。

だから、あいびー奈良での全ての作業を私ひとりで全部把握するのは到底無理なのです。

全体像はおそらくスタッフの方が把握されていると思います。しかし、共通して言えるのは皆椅子に座って作業しているので、

全て座り仕事の手作業をしています。力仕事や肉体労働ではありません。

あいびー奈良の1階のスペースには限りがあるので、ゆくゆくはこのスペースでは入りきれない程の仕事が

舞い込んでくるかもしれません。

 

投稿者:利用者M.H

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