穏やかな一日

少し肌寒くなってきたけれど、天気さえよければツーリングには行けるものです。

今回も、例に漏れず目的地等は決めず気の向くままにまったりと走らせる。景色を眺める余裕があるくらいのトコトコツーリングが個人的には一番性に合っている。海沿いを走ればメットを通り抜ける潮風が爽快感を加速させ、峠を走ればバイクと一体となりワインディングを潜り抜ける。こんなにもすべての環境と合一になれる乗り物は他にないのではないだろうか？

気分よく走っていると、名前だけ聞いたことはあるがまだ入ったことの無い食堂が見えた。横を通り過ぎながら考える。昼近いがまだ空腹ではない。だが今日を逃せばここに来ることはあまりないだろう。一瞬の逡巡の後、踵を返して食堂の近くに停車する。周囲を散策して調整すればよいのだ。

工場や住宅ばかりであまり見どころはなかったが、古民家を利用したジェラート屋さん？のような店があった。こちらにも後日伺ってみたいと思う。

程よくお腹が空いたので、食堂に足を運ぶ。頼んだのは一番人気らしい唐揚げ定食。

出汁と甘味の強い、長崎らしい味付けの唐揚げだ。一つ一つのサイズ感は大きすぎず、食べやすさにもこだわっていると感じる。全体の量もちょうどよく、値段もリーズナブルな昔懐かしの食堂といった感想。

惜しむらくは、昼時は近くの工場の方がたくさんいらっしゃるので、すぐに満席になってしまうところか。

 

店を出て、日差しに照らされた愛車を見て思う。「すごく汚れている！」

すぐさま帰路につき、洗車をして今回のツーリングは幕を閉じた。